このblogは上島珈琲店を“もっと知りたい”お客様へ向けての場所。
今回はコーヒーに合う和菓子「ジャージークリーム大福」をご紹介します。
コーヒーに合うと言えば洋菓子が定番ですが、日本には世界に誇るスイーツ「餡」を中心とした“和菓子”の伝統文化があります。
日本発祥の珈琲店である『上島珈琲店』では、この日本独自のスイーツ“和菓子”の魅力を喫茶文化と共に発信していく意義があると考えています。
そしてコーヒーと和菓子が「実は相性がよくとても美味しい」という事を伝えたいと思いました。
「ふんわり・しっとり・もちもち」の生地
大福の生地に使用したのは“岩手県産ヒメノモチの丸粒”。
蒸篭(せいろ)蒸しで“ふんわり・しっとり”蒸しあげたもち米を、餅つき機でつき、コシや粘りをさらに強めています。
これは昔ながらの杵つき製法と呼ばれる製法。その日の気温と湿度によってベテランの職人が五感を頼りに一つひとつていねいに作ります。
また、通常もち製品には、精製度合いの違う「粉」または「丸粒」を使用しますが、ジャージークリーム大福の生地はあえて「丸粒」のみを使用しました。
そのため米の風味とコシを愉しんでいただける“もちもち”の生地になっています。
手練りで仕上げた職人の作る餡子
次に中のつぶ餡。
こちらは北海道産小豆を使用しています。
皮がやわらかく、小豆の風味豊かなこの豆を炊き、機械ではなく“宮島(大きな木製のしゃもじ)”を使って職人が手練りして仕上げます。
手練りすることで、素材や環境に合わせて練り具合を調整した職人技が光る「つぶ餡」が出来上がるのです。
今回この餡をお願いしたのは、創業から116年の老舗メーカー「新宿 中村屋」様。
その丁寧な仕事ぶりは、優秀な職人様を抱える老舗ならではの技術と心意気を感じさせてくれました。
コーヒーとの相性を高めてくれるクリーム
最後に商品名にもなっているジャージー乳クリーム。
ジャージー乳は通常の牛乳と比べ、乳脂肪、乳たんぱく質の含有量が高く、濃厚な味わいが特長です。
そのジャージー乳を使用した濃厚なクリームが、繊細な和菓子の味覚にコクをプラスしています。
このコクがコーヒーの酸味や苦味と合う架け橋となってくれています。
濃厚なおいしさと深いコク。
脂肪分を加えて濃厚にした「加工乳」とは違い、自然の甘味とくせのない濃さは、和菓子の上品な甘さによく合います。
先ほどの餡と出会い、もちもちの生地に包まれる事によって、珈琲店がおすすめするコーヒーに合う和菓子が誕生しました。
※コーヒーに合う和菓子一緒に写っている「鹿の子バタどら」の紹介はこちらから。
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