このblogは上島珈琲店を“もっと知りたい”お客様へ向けての場所。
今回はコーヒーに合う和菓子「鹿の子バタどら」のご紹介です。
コーヒーに合うと言えば洋菓子が定番ですが、日本には世界に誇るスイーツ「餡」を中心とした“和菓子”の伝統文化があります。
日本発祥の珈琲店である『上島珈琲店』では、この日本独自のスイーツ“和菓子”の魅力を喫茶文化と共に発信していく意義があると考えています。
そしてコーヒーと和菓子が「実は相性がよくとても美味しい」という事を伝えたいと思いました。
こだわったのは「生地」と「餡子」
「鹿の子バタどら」の生地は銅板で焼き上げています。
- 熱の回りが早く、均一に焼き上げられる
- 表面がしっかり、中は柔らかく仕上がる
この2点を可能とするのが銅板でした。
また、使う生地に国産小麦を使用することで、しっとり・もっちりとした食感になっています。大きさは小ぶりですが、生地がしっかりしている為、充分な食べごたえを感じます。
そして、もうひとつのこだわり餡子は、北海道産十勝小豆を使用。
北海道十勝管内の契約農家様のトレサビリティー(※)がとれた小豆だけを厳選させていただきました。
甘みのある風味豊かな小豆をふっくらと炊きあげ、商品設計のバランスを考えた程よい柔らかさに仕上げています。
※トレーサビリティーとは、
食品の安全を確保するために,栽培や飼育から加工・製造・流通などの過程を明確にすること。 また,その仕組み。 ある測定結果が必要な精度を満たすために,その測定機器の校正手段が,国際標準や国家標準などに対する連続した比較校正の流れの中に位置づけられていること。
コーヒーに合うためのひと工夫
味の土台となる「餡子」と「生地」が決まり、次に何を合わせたらよりコーヒーに合うかを私たちは考えました。
まずは、食欲をそそる彩りとボリューム感。
それと食感のアクセントです。
三色の鹿の子(かのこ)豆は、それにぴったりの素材でした。
小豆、てぼう豆、うぐいす豆の蜜漬けをトッピングすると、鮮やかに美味しく変化。
でも、まだお店で出すには疑問が残ります。
それは、コーヒーに合うという部分です。
当店で出すどら焼きは絶対にコーヒーに合うものでなければなりません。
試行錯誤のうえ、この組み合わせならと思えたのが「バター」の存在です。
本来なら洋の食材である「バター」ですが、和の食材たちと合わせる事で奥深い味が生まれたのです。
さらに有塩バターを使うことで、バターのやさしい香りとまろやかな口当たりに塩の持つコクが加わります。塩味が餡子の甘さを引き立たせる役割も担ってくれました。
オーダーを受けてから温めます
1年以上の歳月を経て登場した上島珈琲店のどら焼き「鹿の子バタどら」。
その美味しさを最大限に引き出すため、もうひとつ手間を加えました。
それは温めて食べること。
温めることでバターが溶け出し、生地と餡子の馴染みが良くなります。
さらに生地がよりツヤツヤとしっとり変化し、香ばしい香りが際立つのです。
ぜひ温めて食べてみてください。
おすすめです。
奥深いネルドリップコーヒーと共に、コーヒーに合う美味しい和菓子をどうぞ。
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