このblogは上島珈琲店を“もっと知りたい”お客様へ向けての場所。
今回はこの夏の限定商品「黒焙じ茶のかき氷」のご紹介です。
すでに一足早く販売している宇治抹茶のかき氷同様、こちらの商品で使う「焙じ茶」も京都宇治の老舗『丸宗』様のものを使用しています。
通常の焙じ茶とは異なり、専用粉末を丸宗オリジナルの製法で焙煎した焙じ茶粉末を使用することで、氷でも薄まらない濃厚な黒焙じの氷みつを創りあげました。
1日1000gしか作れない貴重な焙じ茶
宇治茶の主産地、山城地方は年間を通じて寒暖差が激しく、1日の中での温度差も大きな地域。この気候は亜熱帯植物である茶の樹にとっては決して良い環境ではありません。
しかし芳醇な緑茶の香りを引き出すためには、この厳しい環境が必要不可欠。
なんだかコーヒーと似ていますね。
またこの地の土質・水質は茶の味の深みと厚みのあるものに育ててくれています。
これらの強みが宇治を茶の名産地へと導いてくれました。
黒焙じ茶のかき氷には、この宇治の地域で育った宇治茶のみを使用しています。
さらにその年の最初に育成した新芽を摘み取った『一番茶』のみです。
その一番茶を焙煎して(焙じて)いくのですが、ここにもこだわりが詰まっています。
一般的な焙じ茶粉末は、茶葉を焙じて焙じ茶を作り、粉砕して粉末にします。
ですが、この商品で使われる丸宗様の焙じ茶粉末は、原料の段階で粉末のみを選定し、乾燥の工程を入れてから、専用の焙じ機で焙じてから粉砕します。
より水分を飛ばした状態で焙煎することで、通常よりも焙煎が深く、濃厚な香りと味わいになるのです。
こうしてできた焙じ茶粉は、その焙煎の深さの為、チョコレートやココアのような味わい。
素材や焙煎にこだわっているため、1日1000gしか製造できません。
大変貴重なこの焙じ茶を上島珈琲店では、その見た目の味わいのイメージから『黒焙じ茶』と命名させていただきました。
黒焙じ茶を引きたてる脇役たち
氷でも薄まらない濃厚な黒焙じ茶を使った氷みつ。
そのみつをより一層美味しくしてくれる名わき役が、「ゆであずき」「バニラアイス」「白玉」です。
ゆであずきに使用したのは北海道産の朱鞠(しゅまり)小豆。
北海道大雪山の麓、上川地区で栽培されている品種です。小粒ですが餡に非常に向いており、色、コク、香りともに高い評価を受けています。朱色の鞠のような美しい見た目です。
生産が難しい品種のため、年々生産量が減っているのが残念です。ぜひ味わってみてください。
そして乳脂肪分約14%の濃厚リッチなバニラアイス。 もちもちの食感、つるんとしたのど越しの白玉だんご。
美味しい脇役たちが揃いました。
毎年かき氷を提供させていただいておりますが、今回はお客様のご要望にお応えしてテイクアウトカップでのご提供となりました。
暑い夏の日、シャリシャリと冷たいかき氷をどうぞお召し上がりください。
※一緒に写っている「宇治抹茶のかき氷」の詳細はこちらから。
公式サイトの商品情報はこちらから。
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